陽だまりホームページ | 柏崎の情報「陽だまり」 | 柏崎市の文化財一覧表 | 木造大法寺聖観音菩薩像

木造大法寺聖観音菩薩像

県指定 有形文化財 彫刻

所在地:柏崎市柏崎市西山町坂田

聖観音菩薩像この観音像は、像の高さ80センチメートルで、材はヒノキで内身は漆箔、衣は漆塗りである。
目鼻立ちが大きく、体躯は全体に太く、一本作りの伝統を伝えている。
垂れ髪形式や伏し目の穏やかな表情、天衣の浅い彫りなどから、平安時代(10世紀〜11世紀前半)の作と鑑定されている。
口伝によるとこの観音像は現在の観音堂の近くの大法寺に安置されていたが、14世紀初頭の戦乱で寺が焼かれたとき、住職が水瓶をかぶせて寺の池に沈め焼失を免れたという。その時の水瓶と伝えられるものが近くの農家で保存されており、御手洗池も跡をとどめているが、記録は戦火に焼かれて残っていない。
現在の観音堂改築以前の観音堂
現在の観音堂 改築以前の写真が残っている。

焼失後境内に堂を作り護持していたが、明治39年の洪水で崩壊、更に昭和35年に県道拡幅工事があり現在の位置に安置されている。

昭和55年4月15日に県の有形文化財に指定され、昭和56年に県と西山町の補助を得て、大法寺聖観音保存会が534万円の工事費をかけて現在の収納庫を完成させた。仏像本体は虫食穴に樹脂を注入するなどの修復が施されている。 色々な天災・人災にあいながら保存され、観音堂は現在も地域の集いの場となり観音講を保存会で継続している。

陽だまりホームページ | 柏崎の情報「陽だまり」 | 柏崎市の文化財一覧表 | 木造大法寺聖観音菩薩像

日付 2005/10/26 UP   作成: NET・陽だまり 
連絡はメールでどうぞ