陽だまりホームページ | 柏崎の情報「陽だまり」 | 伝統技術 日本海太鼓

日本海太鼓の世界へようこそ!


「日本海太鼓」の誕生
 長い歴史と伝統を持つ「ぎおん祭」が、戦後「ぎおん柏崎まつり」となり、それが観光行事としても軌道に乗り始めた昭和46年のこと。これに太鼓も加えたい、と5名の有志による研究が始まりました。
 苦節6年、昭和52年に勇壮で情緒豊かなこの「日本海太鼓」を生み出しました。 創作に当たっては柏崎地方の伝承民話に取材し、平和な日本海、五穀豊穣、里人安楽を願っての響きを伝えるものとなりました。

太鼓の構成 「日本海太鼓」は打ち手がすべて鬼の面をかぶっており、しかも一人一人の打ち方が異なります。 悪霊を払う、とうとうたる響きを伝えるこの太鼓は・春の部−桜ふぶき・夏の部−出家様(しげさ)の盆踊り・秋の部−豊年満作まつ・冬の部−狂乱怒濤の荒海太鼓の四部作で構成されています。

 春の部−桜ふぶき 登場する一番手は比角鏡ヶ沖で源義経を救ったという白い龍神「白龍尉」。次は鯨波の鬼穴に出没した鬼「国上赤鬼」。三番目が心優しい大清水観音堂の仁王様「能登屋仁王」四番目が三階節に登場するひょうきんなお坊さん「出家様(しげさ)」。最後は、伝教大師と戦った佐水の若い鬼「坊太郎鬼」です。
 鬼たちがそれぞれ個性的な打ち方で、春の喜びを力いっぱい表現してくれる躍動的な太鼓です。

夏の部−出家様(しげさ)の盆踊り 夏の夕方、柏崎甚句と笛の音、やがて懐かしい三階節が流れくると出家様(しげさ)のお出ましです。出家様(しげさ)は三階節のしげさ、しげさと恋にするしげさ≠フ元唄で有名な専福寺のお坊さん。お酒が好きで、説教の上手な出家様(しげさ)が打つ太鼓はしみじみ心にしみる一人太鼓です。

秋の部−豊年満作まつり 軽快でダイナミックな祭ばやしです。のぼりを立てズラリ並んでの締め太鼓は村人たち。 宮太鼓を打つのは「能登屋仁王」と「大清水仁王」、この二人は病気で働けぬ大清水の能登屋さん一家の稲刈りを助けたという心優しい仁王です。
 二人の仁王の面は見るからにユーモアを感じます。この太鼓の打ち手は想像以上の体力が必要なです。

冬の部−狂乱怒濤の荒海太鼓 直径一メートルの太鼓を打つ「坊太郎鬼」遠鳴りの序奏から次第に狂瀾怒濤にリズムが高まっていくのが冬の部の特徴です。荒れ狂う日本海、雪国の怨念、風雪に逆らうたくましさ、ドラマチックに展開される冬の曲想は劇的な要素を多分に含んでいます。
 冬の部には、春の部に登場する鬼のほかに太古の米山に住む怪力の「五輪山六道」、白装束で悲哀と美の「雪女郎」も登場します。

日本海太鼓の未来は 「日本海太鼓」の誕生を見てから20年を経過しました。この間、国内各地をはじめ、海外各国のイベントにも参加して参りました。
 お面の打ち手が表現する民話のイメージと躍動的で勇壮な太鼓の響きは多くの人々に親しまれ、当地観光の重要な柱となっています。


陽だまりホームページ | 柏崎の情報「陽だまり」 | 伝統技術 日本海太鼓

作成 柏崎市  NET・陽だまり
連絡: メールでどうぞ