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丸石道祖神(西山町) | 「道祖神」は、普通「さいの神・道楽神・
耳の神」などとも呼ばれ、「村はずれや辻」「山道や峠」等、村人たちの意識上の「境」に多く建てられてきていたものです。 昔 祖先たちは大きな災害や疫病等は、悪霊・邪神が隣村からもってくるなどと考えてきていました。 そこで それらの侵入を防いだり道の安全を守る為、「境」に該当する場所に祀ってきていました。 道祖神には、「自然石」「丸石」「裸石(男根女陰)」「文字塔」「石・木祠」や、「単体・双体神像」などが見られます。 |
祝言像(谷根) |
多く見られる「双体道祖神」の像容として「僧形」「神祇形」「庶民形」「修験形」等の「並立像」「祝言像」「肩組像」「握手像」「抱擁像」や、「肩組握手像」「肩組祝言像」などさまざまなものがあります。 中でも「祝言像」などに見られる微笑しい姿態は、信仰とは別に祖先たちの見果てぬ「夢や願望」・「楽天的」な一面を伺わせています。 ※ なお、祝言像などには稀に「女陰」の隠し彫りなども見られます。 |
僧形並立像(笠島) |
「双体道祖神」の分布は全国的なものでは無く、長野・山梨・静岡・神奈川・埼玉・群馬・新潟県などです。新潟県では信濃川右岸の北・中・南魚沼郡・栃尾市・下田村等、左岸では柏崎・刈羽を中心に東頚城・三島の一部などの限られた地域に見られます。 古いものには僧形並立型が多く、時代が新しくなるにつれてさまざまな「祝言像」なども見られるようになってきていますが、そこには経済的なゆとりや安定と、楽天的なしたたかさが感じられます。 |
道の神(安田) |
現在、伝えられてきている民間信仰としては、次のようなものがあります。
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耳の神(宮川新田) |
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石祠(折居) |
道祖神はもとより野に建つ石仏を視る時、建っている場所に大きな意味のあることを考えたいものです。開発の進む中で、邪魔物扱いにされて場所を移されたり、広場や寺社の境内近くに集められたりすることによって、本来の願いや意味が分からなくなって来ている場合が少なく有りません。 長い間の風雪に耐えて来ている石仏の多くは、祖先たちと苦楽を共にしてきた間柄にあり、祖先たちの生きた足どりを無言のうちに今に伝える、「語り部」としての役割を持っているように思います。 |
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