市内は,両親のことや、 良寛さんの下(もと)で働きたいという 心の内を話しました。 じっと聞いていた賢深和尚は 「両親の了解をえなければならない」こと、 また良寛さんが果たして 受け入れてくれるかどうかなど、 いろいろと話してくれました。 しかし、市内の決意は変わるどころか 益々つのるばかりでした。 遂(つい)に、賢深和尚は本人の才能と> 強い決意に動かされて、 ひとまず両親の許しを得てくると 約束してくれました。