陽だまりホーム |  柏崎の情報「陽だまり」 | 写真情報 キヌガサタケ | 

キヌガサタケ 2003/7/14

新潟県刈羽郡西山町上山田にあるI邸の裏庭に、5年前から発生が確認されている「キノコの女王」といわれる「キヌガサタケ」を観察しました。発生は7月と9月の年2回ですが、今回の観察は7月中旬に行ったものです。
6時31分 6時46分 6時50分 6時52分 7時1分
6時31分 6時46分 6時50分 6時52分 7時1分
7時15分 7時20分 7時27分
7時15分 7時20分 7時27分
竹林I邸の裏庭は竹林に隣接しています。
裏庭にはあちこちにキヌガサタケの幼菌やが既に前日までに生えて菌網(マント)が崩れてしまったものが見られます。
竹の地下茎が地表に出て黒くなったものも見られます。
スッポンタケ科のキヌガサタケ(衣笠茸)は「竹林、広葉樹林内に群生あるいは散生する。」と知られていますが、ここでは竹林の中には見られず地下茎の伸びた先の周辺の庭などに発生しているとのことです。
幼菌1幼菌2地上には初め直径3〜5センチの卵形の淡い褐色(白・淡灰もある)の幼菌として現れます。
幼菌は菌糸で竹の枯れた地下茎とつながっています。
やがて表面が割れて白いもの(子実体)が見えるようになります。
幼菌の表面の皮はつぼとなって残りますが、上の時間を追った写真では地中に入っているのか見えません。
柄が伸びる位置や姿勢が悪いと子実体が成熟すると、深夜に幼菌中の子実体から柄が出て上へ伸びます。
幼菌の出た位置や向きによって柄が垂直に立ち上がらないと、柄が倒れたり菌網(マント)が正しく広がらなくなります。
柄が立ち上がり初めてから菌網が広がり始めるまで数時間かかります。
きれいに広がった上の暗緑色の部分が傘で表面は網目状になり粘液状のグレバをつけて悪臭を漂わせます。
この匂いは蠅などの昆虫を誘い胞子を拡散させる働きをしています。
美しい網目のスカートは数時間後には萎れて崩れてしまいます。
中国料理の高級食材に使われています。免疫強化作用、減肥効果、抗がん、降血圧の効果があるそうです。
同じ仲間のスッポンタケはマントのないスッポンの頭のようなキノコです。
約6分のビデオを作成しましたが、サイトの軽量化のため掲載していません。NET・陽だまりでCD-R版の提供を検討中です。

陽だまりホーム |  柏崎の情報「陽だまり」 | 写真情報 キヌガサタケ | 


日付 2003/7/21 UP
写真撮影: NET・陽だまり 菅沢重蔵、磨伊純聡、帆刈千鶴子、小竹 進
連絡はメールでどうぞ