綾子舞 |
■綾子舞(あやこまい)
この芸能は黒姫山麓の高原田、下野に伝わるもので、もとは付近の村々をめぐって演じたが、現在は黒姫神社の祭礼(九月十五日)に演じられる。
綾子舞と総称されるこの芸能は、踊り、囃子舞、狂言の三種に分れ、踊りは二,三人の少女が頭にユライと称する赤い布をかぶり、振袖、だらり帯、白足袋の服装(高原田は赤い袴の巫女姿)で扇を持って踊るもので小原木踊、常陸踊など十一種あり、初期歌舞伎踊を知る上で重要である。
囃子舞は、一人舞で、はやしにつれて物まね手ぶり面白く舞うもので、恵比寿舞の他二十二種がある。狂言は海老すくい、三条小鍛冶等三十三種があり、いずれも芸能史上価値の高いものである。国指定重要無形民俗文化財。「柏崎市の文化財」より 「新潟県柏崎市の女谷地区に綾子舞という古典芸能が伝承されていることは、ご存じの人も多いと思う。国の重要無形文化財にも指定されており、昭和四十六年九月に国立劇場で公演もされている。私は、たまたま柏崎市に生まれ、高校を卒業するまで柏崎市で育っていながら、これまで綾子舞とはほとんど無縁で過ごしてきたが、最近、狂言の歴史について考えるようになって、にわかに綾子舞が気になりだした。(段落)綾子舞についての研究は、地元の研究者によるものがほとんどであるが、すでにかず多くのものがあり、柏崎市立図書館には、それらの関係資料が整備されている。しかし、それらの研究をあらあら通覧して感じる率直な感想は、綾子舞そのものについての研究つまり、一曲、一番の内容に立ち入った研究がきわめて乏しいということである。…」―綾子舞のもう一つの視点、狂言「鳥帽子折り」をめぐって(能楽タイムス・60年6月1日及7月1日号) 北原保雄(市内軽井川出身筑波大学言語学系教授)著より
書 名 | 著者・出版社 | 分類・記号 |
新潟県県民百科事典 | 野島出版 | 030 ノシ |
新潟県大百科事典 | 新潟日報事業社 | 030 Nニツ |
国史大辞典−【アコヤマヒ・阿古屋舞】 | 国史大辞典出版部 | 210 コク(参考図書) |
日本民俗芸能事典 | 第一法規 | 386 ニホ(参考図書) |
日本まつりと年中行事事典 | 桜楓社 | 386 クラ(参考図書) |
音楽大事典(2)歌舞伎 | 平凡社 | 760 ヘイ(参考図書) |
日本民謡大辞典 | 雄山閣 | 767 アサ(参考図書) |
邦楽百科辞典 | 音楽之友社 | 768 オン(参考図書) |
無形文化財記録芸能編(3) | 文化庁 | 386 フン |
新潟県の文化財 | 新潟県教育委員会 | 700 Nキヨ |
〃 (第2集) | ||
新潟県文化財図録(2) | 700 Nキヨ | |
柏崎市の文化財 | 柏崎市教育委員会 | 700 Kキヨ |
柏崎市文化財民俗資料展 | 山田龍雄 | 700 ヤマ |
古典芸能「綾子舞」 | 柏崎市綾子舞後援会 | 760 Kアヤ |
綾子舞への案内 | 〃 | 760 Kアヤ |
綾子舞−自筆複写 | 布施一 | 760 フセ |
綾子舞・囃子舞−下野本による | 760 フク | |
〃 −高原田本による | 760 フク | |
小原木踊 | 760 アヤ | |
県無形文化財綾子舞<複製>1古伝の踊と狂言 | 福田堅治 | 760 フク 1 |
〃 2狂言の部 | 〃 | 760 フク 2 |
〃 3踊の部 | 〃 | 760 フク 3 |
〃 4狂言の部 | 〃 | 760 フク 4 |
〃 5囃子舞の部 | 〃 | 760 フク 5 |
鵜川村綾子舞踊うた | 桑山太市 | 760 クワ |
綾子舞見聞記 | 桑山太市 | 760 クワ |
綾子舞を見る/柏崎の人びとと綾子舞を話す | 自然と文化編集部 | 760 シセ |
綾子舞と小河内の鹿島踊 | 国立劇場 | 760 コク |
やさしいピアノ曲綾子舞と神楽の旋律から | 須田友男 | 760 スタ |
綾子舞 | 鵜川村 | 760 ウカ |
出羽・本歌・入羽−綾子舞21世紀への伝承 | 柏崎市綾子舞後援会 | 760 K アヤ |
書 名 | 項 目 | 編著者 | 分類・記号 |
柏崎・刈羽−7 | 綾子舞の伝承して来た由来 | 山岸治人 | 224-kカリ-7 |
柏崎・刈羽−12 | 綾子舞踊歌資料「をど里乃うた」の考察 | 剣持隼一郎 | 224-kカリ-12 |
新潟県民俗芸能誌 | 綾子舞 | 桑山太市 | 382 クワ |
越後地方史の研究 | 「綾子舞」その起源と名称を中心として | 岡田法悦 | 200 ワタ |
柏崎編年史(上)(下) | 綾子舞−史実と伝説の間 | 224 シン | |
柏崎文庫(16) | 綾子舞 | 関甲子次郎 | 080 セキ |
越後の婦人 | …上杉民部太輔房能公の奥方綾子の前は… | 関甲子次郎 | 280 セキ |
越後風俗誌 | 刈羽郡女谷折居谷の辺には「あやこ」と名くる… | 温古談話会 | 382 オオ |
温古の栞刊行会 | 加納の古城跡 | 温古の栞刊行会 | 050 オン |
越後佐渡文化財散歩 | 綾子舞のふるさと | 宮栄二 | 700 ミヤ |
越佐文学散歩(下) | 綾子舞 | 伊狩章・箕輪真澄・浮橋康彦 | 900 イカ |
民俗舞踊 | 綾子舞と須藤さんたち | 桑山太市 | 760 ニツ |
月刊エコノミスト | 民俗芸能「綾子舞」 | 安田武 | |
かしわざきの芸能 | 綾子舞 | 柏崎市商工観光課 | 760 Kシヨ |
海の柏崎よもやま話 | 「綾子舞」の伝承由来 | 山岸治人 | 224 マエ |
新潟県柏崎市鵜川地区調査報告書 | 綾子舞 | 跡見学園短期大学民俗研究部 | 380 アト |
黒姫−1967 | 綾子舞 | 黒姫村 | 352 クロ |
音でつづる国民の歴史 | 綾子舞 | 芸能史研究会 | 210 ケイ(一般図書) |
くろひめ(1) | 綾子舞について | 鵜川小学校くろひめ編集室 | 352 クロ |
図解にいがた歴史散歩(8) | 歌舞伎の原型綾子舞 | 川崎久一・新潟日報社 | 200 Nニツ |
〔新潟県の民謡〕 | 綾子舞−三番叟の囃子・小原木踊 | 日本放送協会 | 760 ニツ |
越佐の歴史と文化 | 綾子舞に関する新発見資料をめぐって | 近藤忠造 | 200 ミヤ |
甲子夜話 | 興業1日越後農夫ノ答語−アヤコノ舞と謂フ事ハ、文字ハ… | 松浦詮 | 914.5 マツ 他 |
むかしの話でありました(1) | 綾子舞 | 深田信四郎 | 388 フカ |
柏崎市伝説集 | 綾子舞について | 柏崎市教育委員会 | 388 Kキヨ |
越後佐渡の伝説 | 綾子舞 | 小山直嗣 | 388 コヤ |
続越佐の伝説 | 綾子舞 | 〃 | |
越佐研究(1)(4) | 刈羽郡鵜川村綾子舞について(1)(2) | 桑山太市 | 050 Nシン |
折居横田昌彦家文書 | 乍恐書附を以奉願上候−文政13年寅9月29日 | 文書No.463 | |
〃 −文政13年寅9月 | |||
〃 −9月 | |||
越後刈羽郡折居村文子舞役附 | |||
ふるさと見てある記(副;ふるさと探訪記) 6p | 綾子舞 | 東京電力柏崎刈羽原子力発電所 | 292-トウ |
民俗芸能(副;昭和34年度芸術祭主催公演) | 綾子舞−新潟県刈羽郡黒姫村女谷 | 文部省芸術祭報行委員会 | 760 モン |
越後佐渡文化財散歩 | 綾子舞のふるさと | 宮栄二 | 700 ミヤ |
■新聞記事
紙 名 | 項 目 | 執筆者 | 掲載日 |
柏崎日報 | 綾子の舞 | 桑山太市 | |
綾子舞と沖縄舞踊 | S47.4.7 | ||
綾子舞と小河内の鹿島踊 | 郡司正勝 | S46.9.3 | |
綾子舞の狂言(1)(2) | 桑山太市 | S46.9.4 | |
綾子舞の里 | 1969新年特別号 | ||
越後タイムス | 綾子舞の国立劇場公演 | 吉田昭一 | S46.9.12 |
新潟日報 | 綾子舞江戸にも進出 | S59.8.25 |
■その他:
綾子舞展出品目録(S47.1.10〜25 於 柏崎市立図書館展示室)
綾子舞展目録(S52.1.10〜25 於 柏崎市立図書館展示室)
写真密着ベタ焼き 250,251番