市内(いちない)はだんだん大きくなりました。 しかし,家業である「かぢ職」を ちっとも覚えようとしないで 昼間はもちろん、夜になっても 本を読んだり、絵を書いたりすることだけでした。 両親は市内が病弱なこと、 そして家業の仕事を覚えようとしないので、 その先の事を考えると、 心配で心配でたまりませんでした。