父はようやく市内の才能を認めて、 享和八年から文化十二年の間この寺で 行儀見習いと,読み書きの教えを受けさせました。 市内が七才から十四才の時でした。 二十才になった時, 市内はかねてから良寛さんの存在を知り、 良寛さんから直接,詩や和歌の勉強を習いたいと 思うようになりました。 そんな自分の考えを説明し、相談にのってもらったのも この寺の住職・賢深和尚さんでした。