遍澄和尚さんは良寛さんの姿を何枚か描きました。 これは托鉢中の良寛さんです。 良寛さんのように、いつかは多くの人から 憧れるような人になりたいと 一心に思っていたからでしょうか。 そのため、まずその外面的な姿を写し取り、 それから良寛さんの内面的なものに 迫りたかったからではないでしょうか。 あるいは、その逆であったかもしれません。 本当に良寛さんのためなら 「たとえ火の中。水の中」をも 厭わないといったところです。