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国道8号線を直江津方面に向かって走り、米山駅わきをを通過して間もなく国道から畑中の道を左折し、緩い山道を車で1キロほど上って行くと、山頂付近の小高い広場に真言宗の名刹大泉寺がある。
この寺院は平安中期源義家の参詣以来、戦国時代の越後守護上杉房能、国主上杉謙信、景勝らの手厚い庇護を受けて歴代続いてきた由緒ある寺院である。
(寺院の詳細については「NET・陽だまり」の「文化財」−「大清水観音」を参照されたい。)
大泉寺の仁王堂の脇を通り抜け山頂に上ると、眼下に日本海の青い海原が見渡され、南の方には木の間を通して上越の山々が眺望される。
カタクリの群落は、この山頂辺りから反対側の下り斜面にかけて、一面に咲き乱れていた。
カタクリは山野草としては、ごく平凡な草花である。しかし、雪消えの山中に楚々とした愛らしい、薄紫の花びらをつけている風情は、いかにも早春の季節を感じさせる。
春の陽ざしとはいっても、この日は汗ばむくらいの暖かさで、カタクリの花は、すっかり開ききっていた。程よく開いた花を接写(マクロ)で撮るのに苦労する。 | |
群生しているものが多い中に、このように一本立ちしているものもある。花弁が反り返っているのは、盛りをやや過ぎたせいである。 | |
つい2日前に遅い春の雪が降り、草花はその下に埋もれたのであるが、今日の明るい陽ざしの下に、その雪もすっかり溶け、カタクリは花びらを広げて楽しそうだ。 | |
周りの木々は、まだ冬の眠りから覚めやらぬ感があるが、カタクリはいち早く春の訪れを感じ取り、精一杯花を空に伸ばしている。 | |
山頂付近には、カタクリの群落に混じって「キクザキイチリン草」も白い清純な花房を開いていた。 | |
山道の土手に肩を寄せ合うように咲いているナガハシスミレ。 |
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