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語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ (2)
柏崎に伝わる「昔話・伝説」が今や忘れ去られようとしています。おじいさんおばあさん、両親から子へ孫へ、 そのまた次の代へと語り継いでいきたいお話です。 祖先の温かい思いが伝わってくるように思います。
南鯖石小学校裏山に茶山と呼ばれる低い山がある。頂上に秋谷山という名の平坦地があり、周囲には溝が掘られていて祠もある。
地元では石曽根帯脇の殿様の城跡ともいわれている。
そこに殿様と奥方と姫が暮らしていたけれど奥方が病気で亡くなり、後添えが来た。
姫は三才位で後家様を慕うが、うるさがられて捨てられる羽目になった。
最初は、鷹の住む森へ姫を捨ててきたが、鷹は可愛い姫をとても食べる気にならず、お城にそっと返した。
次は、獅子の住んでいる山に捨てたが、それも失敗した。
最後に舟に乗せて海に流されて死亡した。
或る日漁師が見つけて、裏の畑に埋葬、桑の棒を立てて供養した。気がついたら、いつの間にか沢山の白いまゆがついていて蚕の神様として祀られるようになった。
蚕はまゆを作るまで四回休むが一回目を鷹休み、二回目を獅子休み、三回目を舟休み、四回目を庭休みともいうのもこのことからきているらしい。
西之入部落には、これに関連して次のような言い伝えもある。娘達が十七・八才位になると黒姫山(女神)に機織りが上手になるようにお参りをした。昔は、この年頃になると、皆、製糸工場に働きに出るので帰宅を許されるお盆に黒姫山のお祭りと合わせてお参りをしたらしい。
以上 柏崎市老人クラブ連合会 編集・発行 「語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ」2003/7/31より <<前頁へ | 次頁へ>>
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2006/4/18 UP 作成: NET・陽だまり