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語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ (2)
柏崎に伝わる「昔話・伝説」が今や忘れ去られようとしています。おじいさんおばあさん、両親から子へ孫へ、 そのまた次の代へと語り継いでいきたいお話です。 祖先の温かい思いが伝わってくるように思います。
「作太郎さん、今日は寺の縁日だが、行きませんかね。」と近所の人に言われたが、「いや畦塗りが忙しいので行けない」と云って、作太郎は鍬で畦塗りをしていた。
やがて、村のばあさん衆が四・五人通りかかり声をかけた。作太郎と女衆は話がはずみ作太郎は一鍬一鍬畦を塗りながら女衆についてとうとう町まで来てしまった。
着いた所には聞光寺境内だった。作太郎はびっくりしたが、その立派な建物に二度びっくりした。女衆が本堂に消えてしばらくすると、お経が聞えてきた。
「話につられて寺参りか」とつぶやきながらしぶしぶ寺の本堂に足を運んでお参りし、お説教を聞いて、本尊様を拝んで、またまたびっくり。仏様のお顔は女衆にそっくりだった。
本尊様に導かれて寺参りに来たのだと悟ったとさ。
以上 柏崎市老人クラブ連合会 編集・発行 「語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ」2003/7/31より <<前頁へ | 次頁へ>>
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2006/4/18 UP 作成: NET・陽だまり