貞心尼(ていしんに) |
長岡藩士奥村五兵衛(5代)の娘。寛政一〇年〜明治五年(一七九八〜一八七二)、七五歳で没。幼名マス。二三歳の時剃髪し、番神の尼寺に入り、心龍・眠龍の姉妹尼と生活。後柏崎洞雲寺の泰禅和尚に就き得度、柏崎釈迦堂の庵主となる。嘉永四年柏崎大火により不求庵に移る。三〇歳の時、良寛(七〇歳)と出会い数々の唱和の歌を残す。良寛没後、三八歳の時に「蓮の露」を残し、後、自家集「もしほぐさ」を残す。
【参考文献】 良寛事典・貞心尼とその周辺
肖 像
「病中の図」(写)