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語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ (2)
柏崎に伝わる「昔話・伝説」が今や忘れ去られようとしています。おじいさんおばあさん、両親から子へ孫へ、 そのまた次の代へと語り継いでいきたいお話です。 祖先の温かい思いが伝わってくるように思います。
今は市立野球場が出来て県でも有名な球場になっているが、昔は三十町歩もある大きな池で、いくつもの伝説が語りつがれている。
池には七頭の大蛇が住んでおり、その中の一頭が下軽井川のお里という美しい娘に恋をしてりりしい男に変身して毎晩通いつめたという。半年ほどたった頃、娘の母親が気がついて、娘に男の着物の裾に糸を縫いつけておくように命じた。
大蛇はそれとも知らずに糸を引きずって池に帰った。あくる朝母親が糸をたぐっていくと、池に入っているのをみて、びっくり。娘にそれを告げると娘は、「私はみごもっている。世間に顔向けができない」と身支度をととのえ、覚悟の上で、池に身を投げたと・・・・・・・・・。
それからこの池をおさとが池とよぶようになり、いつしか佐藤ケ池に転じたのだという。
この他、蛇が竜であったり、池の蛇がどんどんふえつづけて分家させる話や、野尻湖へ移ってもらう話など恐ろしさと優しさと、こっけいさをほどよくミックスした伝説が多く伝えられている。
以上 柏崎市老人クラブ連合会 編集・発行 「語り継ごう柏崎の知恵ぶくろ」2003/7/31より <<前頁へ | 次頁へ>>
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2006/4/18 UP 作成: NET・陽だまり